アメリカ不動産に取り組むのは、インカムゲインでの利回りに偏りがちな日本と比べてキャピタルゲインもしっかり期待できるアメリカの方が、投資として魅力的と感じるからです。
ただ、日本の不動産賃貸経営とアメリカのそれを単純に比較すると、日本人として納得できないことや信じられなことが起こるのも実際のところ。
退去時に起こること
日本で主に日本人ばかりを相手にしている賃貸経営だとなかなか理解しづらいですが、アメリカでは何かをきっかけに家賃の支払いをやめてしまう入居者が、少なくありません。
また、退去人がきれいに掃除をして出ていくということはありえないと考えた方がよいでしょう。
家賃滞納のきっかけとやるべきこと
家賃の支払いをやめてしまうきっかけは様々ですが、最近はコロナ対策で家賃を滞納した場合もオーナーの権限で入居者を追い出すことができなくなったことで、ある意味 安心して家賃を滞納できる環境ができてしまいました。
もちろん、本当に失業して家賃が払えない場合もありますが、なんだかんだと理由をつけて家賃を踏み倒そうとしているようにしか思えない入居者もいます。
いったん滞納されてしまうと回収は困難で、「状況が改善したら払ってくれるだろう・・・」と期待しても無駄で すから、滞納が発生したらすぐに退去してもらうか、分割でもいいので払ってもらうかを交渉していく必要があります。
そして、その交渉の一つに、
すぐに自主的に出て行ってくれたら、滞納分は請求しないという条件をつけるのも手です。
ズルズルと居座られて、滞納は増えていく、追い出すこともできないとなると、ニッチもサッチも行かなくなります。
また、裁判をして法的に対処するにしても訴訟費用や弁護士費用、精神的な負担も考えると割りに合いません。
退去人がゴミを残すのはあたりまえ
これは、滞納による退去に限らずですが日本と違ってアメリカでは退去人がゴミや不要なものを残していくことは当たり前です。
きちんと家賃を払えないくらいですから生活が荒れていることがほとんどで、退去後の残存物処理と掃除に手間と出費がかかるということも覚悟しておく必要があります。
これくらいなら全然マシですね。
日本人の常識を引き合いに出してカリカリしても仕方ありませんし、日米を比較してどっちが優れているかを考えたり議論しても、意味がありません。