経済の専門家たちは、こぞって金(ゴールド)への投資を言い始めています。
そして、ゴールドはすでに高値圏にあるため、ゴールドに比べればまだまだ価格の安い銀(シルバー)のほうが、投資対象としてリターンがよいという人もいます。
確かに、世界の主要な国・地域が金融緩和政策でお金を市中にばらまいている現状、この先数年でかなりのインフレが進むだろうと言われています。
こういうとき資産家は古来よりゴールドで資産防衛をしてきたので、今 この時期にゴールドやシルバーへの投資をすすめるのは、とても自然で当たり前のことです。
私たち一般人がゴールドやシルバーを購入する方法はいくつかありますが、大きく分けると
- 現物を買う
- 数字を買う
の2通りです。
1の現物を買うとは文字通り、地金、コインなど製品を買うこと
2の数字を買うとはETFや投資信託を買うこと
です。
で、できるだけ現物を買った方がいいのではないかという話をします。
最近、金融業界大手のJ社やD銀行の社員が金と銀の価格操作をしていたことがわかり、有罪判決を受けています。
そのやり口はスプーフィングと言われるもので、簡単にいうと売る気もないのに大量の売り注文を出し、価格が上がらないようにするというものだそう。
有罪判決を受けた社員によるとその手法は「先輩から教わり、行内では非常にありふれた日常の行為だった」とのこと。
たまたま何かのきっかけで逮捕・有罪となってしまっただけで、この2行だけの問題ではないような印象です。
価格操作をしながら現在の価格ですので、現実にはETFや投資信託の基準価格は上がってもいいのかもしれません。
ここで重要なことは、そのような手法で基準価格の操作が可能だということです。
こうしたことが明るみになってくると、そうした金融商品の基準価格、ひいては通貨そのものへの信用を毀損することになりますので、資産防衛という観点から富裕層を中心に、やはり現物だよねとなりがちということです。
現物を持つことは盗難されないように気をつけたり、その保管場所や保管方法に気を配ったりする必要がありますが、それもまた「お金に好かれるために必要な行為」として、まずは少額・少量でも現物を持ってみてはいかがでしょうか。