日本では不動産投資というと、マンションやアパート一棟、またはそれらの区分所有をイメージしやすいと思います。
もちろん、アメリカ不動産と言ってもその投資対象物件や方法は多岐に渡りますが、ここでは、ごく一般的な日本人がアメリカの不動産を活用した投資を行う場合を例に、ご紹介したいと思います。
入居者がつきやすく値上がりもしやすい物件
アメリカの不動産投資の特徴を存分に活かして収益を得るには、家賃収入(インカムゲイン)と売却益(キャピタルゲイン)を得やすい物件が理想的ですよね。
それが、Single Family Home と呼ばれるいわゆる一戸建て住宅です。
入居者がつきやすく、不動産の上昇局面ではその恩恵も受けやすいタイプですので、初心者はまずこの Single Family Home を購入するのが良いでしょう。
Single Family Home を購入する際の注意点として、物件の面積や駐車スペース、地下室のあるなしで人気度は異なります。
できればその地域でも広めで、地下室があった方がよいですが、それに固執すべきものではありません。
また、「プール付きがアメリカでは一般的」という刷り込みを持った人も中にはいますが、そんなことはありません。
その他の物件タイプ
入居者がつきやすく物件自体の価値も上がりやすい(キャピタルゲインを得やすい)のは、Single Family Home です。
でも、アメリカにも他のタイプの不動産もありますので、それらも少しご紹介します。
小型アパート
アメリカでは二世帯、あるいは四世帯の小型アパートがよく売られています。
二世帯はDuplex、四世帯は Fourplex と呼ばれます。
また、あまり多くはないですが、三世帯や六世帯という物件もあります。
このタイプの不動産の利点は利回りが高いことです。
比較的低予算の投資で高利回りを目指したい投資家に人気があります。
ただ売却は一般の人ではなく投資家相手となるため、値上がり率は一戸建てに比べて劣ります。
このタイプの物件に投資する際の注意点は、水道メータと暖房がユニット別に分かれていない場合があるということです。
少なくとも水道メーターは個別に分かれているかどうかの確認は必要です。
コンドミニアム
コンドミニアムとは、日本で言うところのマンションです。
安い価格で売りに出されていることも多く投資家としては興味がわくタイプなのですが、投資物件としてはお勧めできません。
特に、不動産投資慣れしていない人は手を出さない方が無難です。
それぞれのコンドミニアムには管理組合があり、賃貸に出すことを許可しない場合が多いからです。
あと管理費がかかるため、経費も多くかかります。
アパート
ユニット数が多いアパートは投資金額が大きくなりますが、資金的に余裕があるのならば検討すべきタイプの物件です。
利回りも高くなり、管理もしやすいのが特徴です。
小型アパート同様、水道メーターと暖房が共用の場合が多いのが特徴で、光熱費水道代は家賃込になるパターンが多いです。
ただ管理の面から考えると、一つの建物に入居者が集まっているので、家賃の回収がしやすいという特徴があります。
ある程度まとまった金額を投資するのであれば、一戸建てを複数購入するよりもアパート一棟購入する方が効率が良いかもしれません。
その他
一般的な「住宅」というよりも商業的になりますが、老人ホームや店舗・オフィス物件、ランドバンキングなども不動産投資に慣れてくれば面白い案件です。
投資資金は大きくなりますが、その分リターンも期待できます。
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【次回は7月の予定】アメリカ不動産情報共有勉強会
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